なかにしあかね作品展Ⅴ 《Music and Drama 1人・2人・3人・たくさん・・・》 |
■ 日 時|2010年07月04日(日)14:00開演(終了しました。ありがとうございました。) ■ 会 場|王子ホール(銀座) ■ 入場料|全席自由 ¥3500 隔年開催の”なかにしあかね作品展”が今年でいよいよ5回目となりました。今年もまた素晴らしい演奏者の皆様をお迎えしております。今回はキングス博士時代の大テーマ”Music and Drama”に新たな方向からの光を当て、《1人・2人・3人・たくさん・・・・》と演奏者がだんだん増えて行くにつれて、さまざまなアンサンブルの方向性を多彩に繰り広げようというプログラムでございます。 1人『グリーン・スリーヴスの主題による変奏曲』ピアノ独奏 ピアノ:中川賢一 (2008 全曲版初演) イギリス古謡グリーンスリーヴスには様々な歌詞のバージョンがあります。8つの変奏曲はそれぞれ異なる歌詞からインスパイアされたもの。バロック即興スタイルあり、JAZZスタイルあり、グランドフーガあり・・・名手中川賢一さんによってそれぞれのドラマが多彩に構築されます!! 2人『エドガー・アラン・ポーの詩による”4つの鐘”』テノールとギターによる テノール:辻裕久 ギター:佐藤紀雄 (2010世界初演) エドガー・アラン・ポーと言えば小説が知られていますが、この”4つの鐘”という詩はその擬音語のおもしろさからアメリカでかつて教科書にも載っていたそうです。なかにしにとっては「アナベル・リー」に続くポー詩への付曲。ギターの名手佐藤紀雄さんに懇切丁寧なご指導を受けながら、こんなことできますかー? あんなことできますかー? きゃー!!そんなこともできちゃうのー?! と楽しんで書いております♪ 2人『4手のためのⅢ章』ピアノ連弾 なかにしあかね&田村緑 (1992) 1988年に『ピアノのためのⅡ章』としてKACCコンサート入選した作品に一章を加えて、1992年の「なかにしあかね作品展」第一回で全曲初演した作品です。若い勢いとエネルギーにあふれた作品で、国内外で汚い手書きのコピー譜が出回っておりましたが、今年ようやくマザーアース社から出版して頂きました。今回の相方は、イギリス留学時代からの長いおつきあい「あかね&みどりコンビ」の田村緑さんです。 3人(招待作品)中西覚作曲『頑是ない歌』2人のテノールとピアノのための 中原中也詩 テノール:辻秀幸・辻裕久 ピアノ:なかにしあかね (2010 世界初演) 恩師であり父である作曲家中西覚氏に今回も書き下ろし作品をお願いしました。2人のテノールが対照的に歌い継いで行く「頑是ない歌」。こういう構築性をぜひ学び取りたいと思います・・・兄弟競演にもご注目! たくさん『黒人霊歌集』無伴奏女声アンサンブル The Songsters (1991-2010 全曲版世界初演) 作品展に編曲もの?! ・・・はい。編曲によって生まれるドラマ、しかも男声合唱や混声合唱の印象の強いスピリチュアルをあえて女声に編曲することによって生まれるドラマです。作品は1990年に西宮少年合唱団アンサンブルクラスのために書いたものから今回のための書下ろしまで、足掛け20年で完成致しました。 もっとたくさん『原体剣舞連』無伴奏混声合唱 宮澤賢治詩 合唱団Epice 早川幹雄指揮 (2009) 仙台の合唱団Epiceさんの委嘱により、昨年のコンクール自由曲のために書いた作品。テキストは岩手県の原体村に伝わる伝統芸能”剣舞”からインスピレーションを得て宮澤賢治が書いた詩です。超・超・超難曲を歌いこなしてくださる合唱団エピスさんのエネルギッシュな演奏は圧巻です。王子ホールが揺れます!! マザーアース社より楽譜出版予定。 |