Sound International Japan
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2013年01月

あけましておめでとうございます♪
2013年01月01日(火)

あけましておめでとうございます。

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昨年中は今までに増して、素晴らしい出会いに恵まれ、建設的で発展的な関係が広がり、見えるもの見えないもの含めたくさんの支えを頂いていることを感じ、成長させて頂いた年でした。

コンサートではヘンデル・フェスティバル・ジャパン「サムソン」、「第16回英国歌曲展」、アンサンブル・ノマドの皆さんの協力を頂いた「なかにしあかね作品展Ⅵ」、出版物ではCD「英国抒情歌曲集~Home, sweet Home」、なかにし作品楽譜では「なかにしあかね歌曲集」「合唱曲 歌が生まれる」「子供のためのピアノ曲集 地球の詩」「女声合唱曲集 風の吐息」「混声合唱ピース 逢いたい」「混声合唱とオルガンのための The Garden of Love 愛の庭」「弦楽四重奏曲 Absolution」などを世に出して頂きました。震災復興支援の活動としては、2012年3月より開始した「女川に音楽を」プロジェクト・シリーズ、「岩手で 歌おう!共に」などを企画しながら、「東北復興大合唱祭」「PRAY FROM KOBE 3.11」他多くの活動にも参加させて頂きました。ご協力くださいました皆様、気持ちをお届けくださいました皆様に心より御礼申し上げます。

これらの活動のひとつひとつが、私共にとって大切な、音楽家としての学びの場となっております。

心より感謝申し上げます。

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本年は、ブリテン生誕100周年を迎えます。

イギリス声楽曲「4つの花盛りの時代」(と、私どもが勝手に呼んでおります)

①リュートソングの時代

②パーセルからヘンデルへ バロック声楽曲の時代

③ヴィクトリア朝後期から20世紀前半の歌曲の時代

④ブリテンによるテノールレパートリー充実の時代

を、さらに探求していきたいと存じます。

1月14日ヘンデル・フェスティバル「アルチーナ」オロンテ役(②)、8月3日ダウランドの夕べ(①)、第17回英国歌曲展は、メゾソプラノ波多野睦美さん、ハープ木村茉莉さんをゲストにお迎えして、9月14日(静岡・清水マリナート)、9月17日(銀座・王子ホール)にて大ブリテン祭(④)となります。2012年10月にリリースさせて頂きましたCD「英国抒情歌曲集~Home, sweet Home」(③)のレパートリーも、大切に歌って参ります。また、日本語作品として、3月27日中西覚作曲新作室内オペラ「鴨川のほとり」塙源太郎役なども予定されております。

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なかにし作品の初演予定は、3月30日竹下景子さんの朗読で、初めて星野富弘さんの詩ではなくエッセイに音楽でコラボ致します。3月27,28日には全日本少年少女合唱連盟全国大会(北九州)において、みずかみかずよさんの詩による「水平線」を合同演奏曲として、4月13日村田さち子さんに書き下ろして頂いた詩による女声合唱組曲「そして今が生まれた」、6月9日日本合唱指揮者協会の委嘱による男声合唱曲「ぶどう」(星野富弘詩)、8月4日岸信介先生の舫の会の委嘱により女声合唱組曲「花の風」(星野富弘詩)、12月15日北九州市少年少女合唱団委嘱により「小さないのち」(みずかみかずよ詩)、他にも素晴らしい詩人の方々との出会いによって生まれてきた作品や、器楽曲などがございます。上演の詳細がわかり次第こちらのホームページでお知らせして参ります。

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震災復興支援も3年目に入ります。状況も心情もどんどん変化する中で、求められるもの、ふさわしい形を模索しながらやって参りました。

私共の主催、企画運営によるものは、以下の3本を柱としております。

・「女川に音楽を」輝望の丘コンサート

当ホームページのLinksからもリンクしております。多くの演奏家の方々のご協力によって、活発にコンサートが行われて参りました。演奏に行って下さる方もまだまだ募集しております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

・「岩手で 歌おう!共に」

昨年に引き続き、盛岡キャラホールにて、6月15日に開催致します。前回は、地元の岩手県合唱連盟様、シンムジカ様のボランティア協力により事務を取り仕切って頂きましたが、今年は岩手県合唱連盟事務局様に一本化され、より、現地のニーズに添った形をめざして参ります。

・「石巻復興音楽祭」

昨年の「岩手で 歌おう!共に」をモデルとして、現地の実行委員会主催、石巻市の共催で4月27日~28日に行われます。辻家の「歌おう!共に」も共催の形で全面協力致します。また、私共の芸大時代の同期の友人達(TARAT1983)の協力による室内楽の演奏、辻家の長年のよき友人である今井奈緒子さんによるオルガン演奏もして頂けることになりました。

いずれも参加者大募集の予定ですので、詳細が決まり次第お知らせして参ります。

復興支援は、最終的に地元の文化に収れんされることが理想だと思います。震災直後は一方的な「支援」という始まり方であっても、時と共により対等な、建設的な人間と人間の関係へと変化し、その中で、地元が選び取るものがふさわしい形で根付いていく、今はその変化の過程の中だと思います。これからも模索が続きます。柔軟に変化に添いながら、いつでも気軽に声をかけて頂き、何かアイデアないかと言って頂ける存在でありたいと願っております。

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本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2013年1月

辻  裕 久   なかにしあかね