Sound International Japan
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CD「英国抒情歌曲集 Home, Sweet Home」の評を頂きました
2012年11月01日(木)

2012年11月号各誌にCD「英国抒情歌曲集~Home, Sweet Home」の評を頂いております。

感謝と共に、以下に一部抜粋させて頂きます。

レコード芸術(準推薦)

《辻裕久&なかにしあかねお得意のイギリス歌曲のCDが久々にリリースされた・・期待にたがわぬ演奏になっている。辻の歌いぶりはますます練れてきて、アーティキュレーションやイントネーションは自由自在。それが単に洗練されたテクニックにとどまらず、歌い手の声質の十全な発揮に役立っている。辻裕久の声は独特のフィジカルな粘り気を帯び、曲によってはイギリス人以上にイギリスの風土や情景を生み出す・・・土地への愛着と反発のコンプレックスを含んだ曲への感情移入は抜群、理屈を超えたフィジカルな共感力で訴えてくる。さらに、クィルターの「春の日の花と輝く」などでは、日々の慣れきった生活の中にふと眼にする新鮮な日常の発見のおどろきも感性豊かにとらえられている。今回のなかにしあかねのピアノもすばらしい。一音一音に慈しみがこもり、まるで言葉で訴えてくるかのよう・・・今回は歌と独立してモノローグの色合いの強い弾きぶりも聴かれた》

音楽現代(準推薦)

《英国近代歌曲に長年取り組むスペシャリスト、テノール辻裕久の最新アルバム・・・ヴォーン=ウィリアムズの明るく表情豊かな高音域、クィルターでの淡い哀感や郷愁誘うシンプルなフレージング、なかにしあかねの活力あるピアノが支える「陽気な粉ひき」での快活な歌いぶりなど好感触・・・歌曲ファンに新境地を拓く一枚として勧めたい》

ぶらあぼ(新譜ぴっくあっぷ)

《辻は英国歌曲をライフワークとするエキスパート。実に丁寧な歌い口。・・・歌の流れを阻害するものは何もない。曲の配置もうまい。聴き進むにつれて声の調子も上がってくるような気さえして、ぐいぐい引き込まれる。残りトラックが少なくなっていくのを口惜しく思えるディスクに出会えるのは幸せなことだ》

CDジャーナル(2012年12月号)

《英国近代の歌曲では並ぶ者のないテノール辻裕久がイギリス抒情歌曲を丁寧に歌い繋ぐ。「埴生の宿」の何と懐かしく胸に染みることだろう。私たち日本人の心の琴線に触れる見事な歌唱・・・締め括りに置かれた「緑の木陰で」の闊達な表現にも注目したい》

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暖かく、細部まで丁寧にご批評頂きましたこと、心より御礼申し上げます。今後とも、丁寧に、大切に、勉強して参ります。