
新年が明けました♪ |
2012年01月01日(日)
昨年が素晴らしい飛躍の年であった方も、辛く苦しい年であった方も、新しい春を共に歓迎したいと存じます。
2011年はこれまで以上にあっと言う間に駆け抜けた一年でした。通常のスケジュールに加えて、震災復興支援に関しては自分達でも企画し、またお声がかかればお受けしたく、大学業務も繊細な配慮の必要な事態が年末まで続き、どうやって生き延びるのかと他人事のように思っておりましたが、おかげさまで大穴をあける事もなく、元気に新年を迎えることができました。お世話になりました皆様、支えて頂きましたすべての方々に、心より感謝申し上げます。
2012年は、1月9日のヘンデル・フェスティバル・ジャパン「サムソン」の辻のサムソン役から始まります。4時間かかる大作ですが、タイトルロールのサムソンには素晴らしくカッコいいレチやアリアが次々と繰り出されます。昨年夏のロンドン合宿でもすべてのレチとアリアを、これまで数々のヘンデル作品をご一緒させて頂いたイアン・レディンガム先生に長時間おつきあい頂いて練り上げ、準備して参りました。これぞヘンデル!という名曲揃いの素晴らしい作品です。
3月23日にはThe Songstersの第4回公演がございます。今年は赤坂霊南坂教会を会場に、オルガン伴奏で、イギリス・バロック作品と、なかにし作曲カンタータ「The Garden of Love」(2006)を上演致します。
6月17日は毎年恒例の「ハッピー・バースデー・ファンタジー」今年も津田ホールで。
7月1日には銀座の王子ホールで「なかにしあかね作品展Ⅵ」今年は現代音楽の雄アンサンブル・ノマドとのコラボレーションで、「Weep you no more ~もう泣かないで」をテーマにした作品の数々をお送りします。
9月21日に同じく銀座の王子ホールで開催する「第16回英国歌曲展」のテーマも、同じくこの「Weep you no more~もう泣かないで」です。古今の作曲家達が魅了され、さまざまに付曲してきた「Weep you no more」の詩をテーマに、美しくせつなく心震えるイギリス歌曲を堪能して頂きます。7月のなかにし作品展では、さまざまな楽器編成による詩への多彩なアプローチを、9月の英国歌曲展では、古今のイギリス作曲家達のそれぞれ発想の異なる詩へのアプローチを、という趣向でございます。 「英国歌曲展」は9月12日に、2012年夏オープンの清水マリナートでも開催予定。また、同名曲を含むイギリス歌曲の新CDも春にレコーディングし、9月に発売予定です。これら年間の活動を通して、私達の「もう泣かないで」のメッセージを表して参ります。 1月28日には宮城県の石巻N’s Squareに参ります。「歌のコンサートが1番喜ばれるんですよー」と言うオーナーの遠藤信和さんの一言で、即企画した復興支援コンサートです。入場はもちろん無料。電車の本数は少ないですがJR石巻線鹿又駅からも徒歩7分だそうですので、ぜひいらして下さい。翌1月29日には同じく宮城県のこちらは南側沿岸部、福島県との県境に位置する山元町りんごラジオの開局イベントにも出演致します。 復興支援関係でぜひ広くお知らせしたいのが、4月14日~15日の「歌おう!共に!in岩手」です。岩手県の合唱活動への応援と共に、全国からぜひ東北にいらして下さい!遠巻きに見守って記憶から薄れて行くのではなく、ぜひ、東北に実際に足を運んで頂くきっかけとして頂けたら!・・・という辻家総出演の企画です。現地の近畿日本ツーリスト東北盛岡支店でパックツアーのご提案もご用意頂いております。近々詳細をアップしますので、ぜひ、盛岡でお目にかかれたら嬉しいです!
今年も全国あちこちで、コンサートやコンクールや講習会や、その他イベントなどに参加の機会を与えて頂き、また、新たな挑戦の機会をお与え頂きまして、誠にありがとうございます。2012年は私共揃って年男・年女となります。そろそろ体のあちこちにガタが来始めているのを感じるこの頃、本年の目標は「健康第一」ということで、本日元旦に、赤坂の山王日枝神社まで歩いて行って「身体健全」「交通安全」のお守りを買ってきました♪ 今年もすっきりと、誠実に、そして今まで以上に、ふわっと力の抜けた感じで行きたいと思っております。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます♪
2012年1月1日
辻裕久・なかにしあかね |
“富弘美術館”季刊誌にエッセイを寄稿しております |
2011年12月21日(水)
富弘美術館の季刊誌2011年冬号巻頭にエッセイを書かせて頂きました。 この季刊誌は富弘美術館が発行されているもので、毎号素晴らしい富弘さんの詩画作品や文章と共に、美術館の活動などが紹介されています。 富弘美術館は群馬県の現・みどり市にあり、花の季節、新緑の季節、紅葉の季節など、四季それぞれに本当に美しいところにあります。以前、新美術館オープンの式典で演奏させて頂くために4月の中旬に伺った時には、前日入りのため仙台勤務の後移動して、夜も更けてからわたらせ渓谷鉄道で登って行ったのですが、列車が満開の桜をかきわけるように山を登って行くのが異世界にまぎれこんだかのように幻想的でした。暖かくなりましたらぜひ一度いらしてみてください。富弘さんの作品に触れ、自然に触れ、きっと心の洗われる素敵な一日になりますよ! 富弘美術館ホームページはこちら |
「音楽の友」誌に第15回英国歌曲展の評を頂きました♪ |
2011年11月13日(日)
「音楽の友」2011年11月号誌上にて、第15会英国歌曲展の評を頂きました。 《英国歌曲の儚げな詩情がさらりと滲み出た一夜。》《溌剌とした声を響かせ》《「シガレット」では洒脱な歌いまわしで場内を楽しませる》《特に「愛はペガサスを駆り」では辻の清冽な声音が、なかにしの力強いピアノの上でさらにのびやかに響き渡っていた》《ハウエルズの「夜明け前」では歌いだしの深い味わいがことに印象深く》《ブリテン「赤いオウム」では高音域でのメリスマがすっとぼけた可笑しさを表出、「毒の木」のシニカルな音運びも力強く歌い上げ》(岸純信氏) ・・・・各曲のスタイルと個性の歌い分けを特筆して頂いたこと、ありがたく、光栄です。英国歌曲の魅力のさまざまな側面を表現すべく、今後も精進して参ります。ありがとうございました。 |
星野富弘詩による同声2部合唱曲集「立ち止って」が出版されました♪ |
2011年10月31日(月)
詳細はこちら |
星野富弘詩による新曲「立ち止って」の初演に参加しませんか? |
2011年10月12日(水)
宮城学院女子大学生涯学習講座 《なかにしあかね女声合唱作品を楽しむ》 一日講座が開かれます。10月下旬刊行予定の星野富弘詩 なかにしあかね 曲による『立ち止って』全3曲を、一日で練習して仕上げ、そのまま午後3時半から、隣の大学講堂で行われている『大震災復興支援チャリティーコンサート 届け!いのちのことば。』で初演の舞台に立ちます。すぐに覚えられるメロディーの女声2部合唱で、その日に初めて楽譜を見た方でも大丈夫! 毎回大好評の布田庸子先生のヴォイスとレーニングを交えて、楽しい一日をご一緒に過ごしましょう。 県外の皆さん。仙台の秋はとてもきれいですよ! 合唱を楽しみながら、新曲初演にも参加しながら、復興支援チャリティーコンサートにも参加という秋の一日はいかがですか? 詳細はこちら |
BS朝日にておかあさんコーラス全国大会の模様が放映されます |
2011年09月23日(金)
8月下旬に開催されましたおかあさんコーラス全国大会の模様が、BS朝日にて、9月24日(土)13:00~14:25 に放映されます。なかにしも短いインタビューに答えておりますので一瞬登場するかも知れません。おかあさん達のステージをぜひご覧下さい! BS朝日ウェブサイト番組概要はこちら |
新曲「逢いたい」無料ダウンロード開始♪ |
2011年09月17日(土)
カワイ出版の「歌おうNIPPON」プロジェクトに賛同しております。賛同する作曲家達が楽曲を無償提供し、カワイが楽譜を無料ダウンロードで配信して、全国で歌って頂こうというものです。
なかにしは、編曲の部ではすでに5月にZARD「負けないで」の編曲(混声4部、女声3部、男声4部、同声2部の4バージョン)を提供し、無料ダウンロードが開始されておりますが、このたび、オリジナル新曲の部で、星野富弘さんの詩による「逢いたい」を書きました。混声4部、女声3部、男声4部の3バージョンあります。ピアノ伴奏です。歌っていただけましたら幸いです。
「逢いたい」無料ダウンロードはこちら 5月公開の「負けないで」無料ダウンロードはこちら *「負けないで」の楽譜中の歌詞に一部誤植があったようです。最終ページの2番の歌詞「負けないでもうそこに」→正しくは「負けないでほらそこに」です。訂正前の楽譜をご覧の方、申し訳ございませんでした。
今回の新曲「逢いたい」は、富弘さんには5月に詩の使用をお願いし、すぐに、「私のことばが役に立つならこんな嬉しいことはありません」と、涙の出るようなありがたいお言葉と共にご快諾頂いておりました。その後、私なりのさまざまな形での被災地との関わりを通し、また、大学でも被災学生への手当てを担当する委員を務めている関係で、通常勤務では伺い知れなかった数百名の学生達の被災の実態を知ることになり、ずっと、この富弘さんの言葉をどのように音にすることができるだろうかと考え続けて来ました。
私自身は兵庫県西宮市出身で、たまたま仙台の宮城学院勤務であるために、はからずも、2つの被災地をつなぐような役割となったり、全国あちこちで大勢の方とお話する機会が多いため、被災地のことを忘れないでください、覚えていてください、とお話するような立場となったり、私ごときがこんな役割を果たしていいのだろうかという思いと同時に、私ごときであってもささやかな役割を果たせる機会を与えられたならば出来る限りのことをすべきだろうとも思っております。
「逢いたい」は、このような日々の積み重ねの結果です。いくつもの方法を試みましたが、結局余計なものを削ぎ落とし、削ぎ落として、シンプルな、いつもながら富弘さんの言葉の力でリードして頂くような作品となりました。富弘さん、本当に、本当に、ありがとうございました。この歌を歌ってくださる皆様の毎日が、優しい光に包まれてありますように。 なかにしあかね |
おかあさんコーラス大会の講評を朝日新聞に書いております |
2011年09月12日(月)
8月下旬に福岡で開催されたおかあさんコーラス全国大会の選考委員のひとりとして、なかにしが大会の講評を朝日新聞(9月12日夕刊)に書かせて頂きました。元の原稿はもっとたくさん団体名もあげて書いていたのですが、紙面の都合でコンパクトになってしまいました。本当は参加全団体にエールを送りたかったです。改めまして、地区予選を含むすべての大会に参加された皆様、主催者、運営事務局や協賛企業、関係者の皆様に心から敬意を表したいと思います!!! 朝日新聞asahi.comはこちら |
「ポーの鐘」が出版されました♪ |
2011年08月23日(火)
原詩 エドガー・アラン・ポー 訳詩&曲 なかにしあかね 混声4部合唱 ピアノ伴奏 詳しくはこちら |
「ヒトはなぜ歌うのか」がweb公開されております |
2011年08月08日(月)
なかにしが宮城学院女子大学研究論文集112号に執筆した「ヒトはなぜ歌うのか」が、web公開されました。4月末にまとめた雑文ですが、震災直後に考えたことなども加えております。以下をクリックして頂きますとPDFファイルが開いて読む事が出来ます。 PDFファイルはこちら |